リード真澄

国際結婚を考える会JAIF(Japan Association of International Families)世話人 (上智大学言語教育研究センター非常勤講師)

日本で出会った米国人の夫と1983年に結婚。1990年から2017年までアメリカテキサス州居住。1993年からテキサスの公立高校で日本語教師として勤務。2017年に退職して夫と東京に戻り、大学院で修士課程(第二言語習得を専攻)を終えて、大学での勤務を開始。

高校時代にオーストラリアのシドニー郊外に留学し、日本人・日本文化から離れた生活や人間関係を体験しました。ホストファミリーや高校での友人たちに大変お世話になり、とても楽しく有意義な一年を過ごしたことが、18歳の自分にとって人生の転換期のような時期になりました。大学卒業前にどうしても海外で働きたいと思い、就職先を探していました。幸いオーストラリアのパースにある会社で1年間働くことができましたが、ビザの関係で転職することができずに帰国し、その直後夫に出会いました。東京では翻訳や日本語教育の仕事を続けており、娘が生まれ、彼女が3歳のとき夫の仕事の関係でテキサスに移住し、当地で公立高校に勤務し日本語教育を25年ほど続けました。この仕事は最高に楽しく、学生に日本語だけでなく日本文化に触れてもらう機会を作り、毎夏20名ほどの高校生と来日し、ホームステイと日本国内旅行を実施していました。日本の高校からも毎年二回ほど学生が訪れていました。この交換プログラムを21年間続け、とても良い思い出となっています。2017年から出身地である東京に戻りましたが、30年近く一時帰国しかしていなかったことから、東京に落ち着くことができて、最高に楽しい数年間となりました。コロナ禍前に帰国できたため、母には最後の2年ほど国内で会うことができ、幸いでした。私は米国籍を取得し、日本国籍を自動喪失しましたので、コロナ禍が始まった後はしばらく水際対策のため入国できなかったはずです。家族や親戚、小学校〜高校時代の友人と再開し、大きな喜びとなりました。若い頃から大学院で第二言語習得を学びたいと思っていたのですが、帰国後実現し、大学で仕事をするようになって、高校教師時代と異なり、色々な国からの留学生に教えるのをとても楽しんでいます。

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